胃を切除した人の知恵袋
胃をすべて切除した私が
術前と同じ62kgを
維持できる理由
 
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【 パワフル奮闘記】 胃がん患者になってみてわかること。退院してから始まる胃がん術後の本当の大変さ
プロフィール/まえがき

プロフィール / パワフル母ちゃんのこと 1998 / 39歳の時、胃全摘の手術を受けました。
入院の時の身長161cm体重は62kgでした現在9年目の体重は63.4kgです。
(術後どうしても食べられないもの / 唐辛子・蟹)
(あえて食べないもの / カレーライス / 理由は刺激のある香辛料もあるので・・・・)

当時の子供たちは8歳と5歳です。友人が受けたので私も偶然受けた、半日人間ドッグで20代の時に自然治癒した十二指腸潰瘍後の動きの悪さを指摘されて再検査となり別の箇所の胃がんが発見されました。
術後、タフな私でも胃のない生活での3年間はきつい毎日でした。
精神的なもの・肉体的なものを抱え、お助けマンなしでの育児しながらの生活は今思いだしても涙なしでは語れません。
でも、おかげさまで10年経過した今、感じることはすべてに感謝のひとことです。
あたりまえと思っていた3度の食事や睡眠や排泄や生活の場面に感謝の気持ちが心の底から溢れてきます。
がんを経験された方は皆さん、そうなんですよね。
運が悪いから、がんになったと思わずに胃は無くしたけれど、運が強いからより健康や命を大切にできるように
なったと思うようになりました。

術後10年目を迎えますと胃のない生活に慣れすぎて初期の頃の覚悟とかけ離れ、仕事でも無理をしますし、
栄養バランスもおざなりの日もあるようになりました。

このたび、このホームページをつくるにあたり今まで、元気に過ごせたからといってなくなった胃が
元にもどったわけではなくて、ハンディキャップを自覚して、あらゆる工夫をしてきたから元気を保持できていたことを
再認識することと、初心にもどり、これからの10年後に向けてあらたに加齢と共に生じてくる問題を
クリアしていきたいと切に思っています。



ご参考までに私、パワフル母ちゃんの10年間の体重の推移をグラフにしてみました。
顔が小顔 で肩幅がかなりありますが、(水泳選手体形を想像してくださればよろしいかと思います。)
昔から誰もが、私の体重が60kgを超えているとは 見えないと口を揃えて言います。
骨太なんですが、洋服から出てる部分が細いので、かなり得をしています。

退院してからの半年は、すぐ家事や幼児の世話で動き回るのでさすがに、体重はおちましたね。
55kgというと私の中学生の頃の体重なので、反面やせたことはうれしかったですが
これ以上やせることは実のところ、怖かったです。自分のベスト体重は59kg〜60kgだと思います。
7年間近くもベスト体重を保持できたことは、われながらすごいと思います。
近頃はオーバー気味なので気をつけています。といっても胃がないと5日で1kgはすぐ減らせることができます。
2〜3日食欲がないと、すぐ体重が減ります。調整がむずかしいところです。


まえがき
初めての経験の手術がおわり、40日あまりの入院生活から笑顔の退院のはずでした。
退院して家にもどり、安堵したのもつかの間。子供たちとの対面はうれしかったのですが・・

夕飯の時刻がせまってきた。どうしよう、何を食べようか?お腹は空いているのに、何もほしくない。
悲しいかな、食欲がない。ましてや人の食事なんて作る気がしない。もちろん、外食もピンとこない。
もともと我が家はほとんど外食をする習慣がなかったせいもある。

実はこの記念日ともいうべき退院の日は、姉夫婦が病院に迎えに来てくれて、ありがたいことに我が家の夕飯用にデパ地下で求めた、お惣菜をたくさん用意してくれていました。

だから心配した、家族用のご飯支度をしなくてもよかった。これは涙が出るくらい本当にありがたかった。
子供たちもめずらしいおかずのあれこれに楽しかったようだ。
だけど明日の朝からは、そうはいかない。私が支度をするしかないのだ。

病院の三食、静養つきですごした私は、退院を機に一気に奮闘生活へ入っていくのでした。
自分の食欲もままならないのに、家族の食事の用意はけっこう、きつい。

「胃がん」は手術さえして悪い所を切り取ったら、はい!おしまいではない。
大切な消化器を失った体は時間をかけて新しい環境に、慣れてもらうしかないのだ。

食べなければ体は、ふらふらになる。でも、食べたいのに食べられない。食べると痛い。
下痢もする。核家族のため、我が家でほかに食事を作ってくれる人もいない・・・・・。さらに手のかかる幼児の世話がある。
まだベビーシッターやヘルパーさんの存在も少ない時だったので、自力でがんばるしか方法はなかった。
とにかく現実はきびしいものだ。神様は、私を甘えさせてはくれなかった。

自営業の仕事で超多忙の夫の帰宅は深夜になることが多い時期で、夕食は子供と私の3人となることが多かったので少しずつ、子供たちにできることをやってもらうように慣らしていきました。

夕食後、慣れない後遺症のダンピングで痛みが止まらず、意識がなくなりかけて救急車を呼びたくても自分では電話すら、かけられない状況や、トイレの中で座ったまま10分くらい気を失った時もあった。
無事に気がついたからよかったものの、今考えるとぞっとする思いです。

そんなことを繰り返し、9年が経過して思うことは術後の経過や、後遺症の度合いはひとりひとり違うけれども「思うように食べることができないというストレス」は共通だと思います。

胃がん術後は、あせらず、落ち込まず、取り入れられる工夫や養生方法を試し、自分にみあう養生法をぜひ作り、無理をしないで自分の体と一生つきあう方法を見つけていただきたいと心から思います。
2008/5/1 胃ブログはじめました。ごらん下さい。
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